新NISAで高配当株投資をする際の注意点——配当金にかかる税金と非課税のメリット

新NISAの成長投資枠で高配当株に投資する際の非課税メリットと、配当金の受取方式による課税の違い、注意点を解説します。

新NISAで高配当株投資が注目される理由

新NISAの成長投資枠は、投資信託だけでなく個別の上場株式にも利用できます。中でも人気が高いのが、配当利回りの高い銘柄を中心に組み立てる「高配当株投資」です。通常の課税口座であれば配当金や値上がり益に約20%の税金がかかりますが、新NISA口座であればこれらが非課税になるため、受け取れる配当金の手取り額を最大化できるという大きなメリットがあります。

配当金の受け取り方式で非課税になるかが変わる

新NISAで高配当株に投資する際に見落とされがちなのが、配当金の「受け取り方式」です。証券会社での配当金受け取り設定を誤ると、非課税の恩恵を受けられないケースがあるため注意が必要です。

株式数比例配分方式を選ぶ

配当金を非課税で受け取るためには、証券会社の口座で「株式数比例配分方式」を選択している必要があります。これは、保有株式数に応じて配当金を各証券口座で受け取る方式で、新NISA口座内の株式であれば配当金にも課税されません。ネット証券であれば口座開設時にほぼ自動的にこの方式が案内されますが、念のため自分の設定を確認しておくと安心です。

配当金領収証方式・登録配当金受領口座方式の場合

一方で「配当金領収証方式」(郵便局等で現金を受け取る方法)や「登録配当金受領口座方式」(指定した銀行口座にまとめて振り込む方法)を選んでいる場合、新NISA口座で保有している株式であっても配当金が課税対象になってしまいます。すでに証券口座を保有していて設定を変更していない人は、この点を一度見直しておくことをおすすめします。

高配当株投資特有のリスクと注意点

非課税メリットが大きい一方で、高配当株投資には投資信託の積立とは異なるリスクもあります。

  • 配当利回りが高い銘柄は、業績悪化により減配・無配になるリスクがある
  • 個別株のため、投資信託のような自動的な分散効果は得られない
  • 株価の値下がりによる元本割れのリスクは非課税とは無関係に存在する
  • 配当金を再投資しない場合、複利効果は積立投資信託ほど働きにくい

特に、配当利回りだけを見て銘柄を選ぶと、業績が悪化している企業を「高利回りに見えるから」という理由で選んでしまうことがあります。配当利回りだけでなく、業績の推移や配当性向、財務の健全性も合わせて確認することが大切です。

成長投資枠には上限があることも意識する

新NISAの成長投資枠は年間240万円、生涯投資枠は1200万円が上限です。つみたて投資枠と合わせて非課税保有限度額は1800万円ですが、高配当株投資に枠を集中させると、投資信託の積立に回せる枠が少なくなる点も考慮しておく必要があります。生活防衛資金を確保したうえで、無理のない範囲で高配当株への投資額を決めることが重要です。

まとめ

新NISAでの高配当株投資は、配当金が非課税になる大きなメリットがある一方、受け取り方式の設定や個別株特有のリスクに注意が必要です。証券口座の配当金受け取り方式を確認したうえで、業績や財務状況をしっかり見極めながら、非課税枠を有効に活用しましょう。

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