新NISAは損益通算・繰越控除ができない——特定口座と併用する際の注意点
新NISA口座の損失は特定口座の利益と相殺できず繰越控除もできない。特定口座と使い分ける際の注意点を解説する。
新NISAは損益通算・繰越控除ができない
新NISA口座内で発生した損失は、特定口座・一般口座の利益と相殺(損益通算)することができず、翌年以降に損失を繰り越す「繰越控除」も利用できない。これは新NISAを利用するうえで見落とされがちな重要な制約だ。
具体的にどういうことか
- NISA口座で50万円の損失が出ても、特定口座の利益と相殺できない:通常の課税口座であれば損益通算できる損失も、NISA口座内の損失は「ないもの」として扱われる
- NISA口座の損失は翌年に繰り越すこともできない:課税口座であれば最大3年間の繰越控除が可能だが、NISAにはこの制度が適用されない
特定口座と併用する際に注意すべきこと
- 値動きの荒い銘柄・短期売買はNISA口座での運用に向かない:損失が出た場合のリカバリー手段がないため、長期保有前提の資産をNISA口座に置く方が合理的
- 特定口座では損失が出ても翌年以降に繰り越して節税できる:ボラティリティの高い投資はあえて特定口座で行い、NISA口座は安定的な資産に絞るという使い分けも一案
- 売却タイミングを慎重に検討する:含み損の状態でNISA口座の商品を売却すると、その損失はどこにも活用できず消えてしまう
まとめ
新NISAは非課税メリットが大きい一方、損益通算・繰越控除ができないという制約がある。値動きの荒い商品は特定口座、長期保有前提の安定資産はNISA口座、という使い分けを意識することで、この制約によるデメリットを最小限に抑えられる。
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